高島平総研(代表ご挨拶)

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代表ご挨拶

自分たちの明るい明日のためにもう一度、自分を信じ、人を信じ、街を信じ、そして、日本を信じたい。
高度経済成長期の終わりに差しかかる1972年、これからの“希望”に溢れた多くの人たちの高島平団地入居により、高島平はスタートしました。そして、社会に“絶望”した人たちが自ら命を絶つ街として、“希望”から“絶望”の象徴の団地の期間を経て、今では日本の最も超高齢化の進んだ団地の街へと変わりました。
まさに、日本社会の先端を行っている街といっても、過言ではないと思います。私たちはそうした高齢化の街の“再生”を目指して、数年前から地元大学の教授方と、様々な活動に取組んできました。高島平総研の母体ともなる「高島平再生プロジェクト」の活動です。“希望”から“絶望”の代名詞に変わった街を、今度は“再生”のシンボルの街にしようと試みた訳です。
しかし、ここにきて街の疲弊の裏にある、社会背景を見据えた時に、これまでの活動の成果に満足していては、すぐに限界に到達することに気づきました。それは問題の本質が今までのビジョンのない政治・経済・行政・教育・倫理観総ての欠陥が絡んだ、一過性の取組みだけでは解決できない、集約された問題だとも言えるからだと思います。
私たちは行政の制度だけに頼りきるのではなく、高島平住民として、これからの社会人が取るべき、義務と責任を果たす立場を堅持して、自分達が中心になって問題の本質を直視し、解決する道を選びました。今までの成功事例だけでは解決できない問題であり、前例にとらわれない新しい発想法が必要だと考えたからです。また、30数年前に“希望”に溢れ、日本の明日を信じてここに移り住んだ、フロンティアとしての責任でもあると思います。
私たちは自分たちが住む街を愛し、少しでも住み良い街になることだけを念じて、この活動に取組んできました。私たちの取組みやこれからの歩みが、皆様が住む場所や故郷の、“元気”の灯になるかもしれません。私たちの取組みに賛同しご協力頂いた方々には、可能な限り今までの経験や情報を公開する用意があります。高島平再生は皆様のこれからの身近な問題でもあります。どうか皆様の可能な限りの、高島平総研への関心とご協力をお願い致します。
高島平総研代表高島芳美
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